おしながき

紫とうがらしと厚揚げの炒め物


ムラサキトウガラシ(紫唐辛子)

奈良県の「大和の伝統野菜」のひとつ、古くから農家で自家消費用に栽培されてきた在来種である。

一般的に、トウガラシは白い花をつけ実は緑、完熟するにつれて赤くなるが、ムラサキトウガラシはきれいな紫色の花をつける。実も美しい黒紫色を呈し、完熟すると真っ赤になる。唐辛子のような辛味はない。




長さは5cm前後、辛味がないので「紫ししとう」と呼ばれたりもするが、シシトウより細身でシュッとしている。

縦に割ってみる、種は白い。



東京を離れて地方に暮らす醍醐味のひとつは、地元の野菜(在来種、伝統野菜)が食べられることだと思う。

きょうは知人から「紫とうがらし」をいただいた。

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厚揚げとともに油炒めに☆彡


ナスのよう艶々した黒紫色のトウガラシが、



炒めるにつれて緑色に変化していく。


   紫の色素成分「アントシアニン」の変化を観察🤓


仕上げに醤油をちょこっと回しかけて出来上がり☆彡
(辛味はまったくなく、シシトウよりも風味がやわらかだ)


日本の伝統野菜に うましかて!


殻つき干し海老と丸なすの煮物


ほしえび(干し海老)
エビを素干し、または煮干しにしたもの。(出典:デジタル大辞泉)

     ◇


実家から届いた瀬戸内海産の「殻付き干し海老

やたらと目立つ黒い目がキュートw 👀
頭も殻も、長~いひげも、脚も、しっかりついている。🦐🦐




<殻付き干し海老は新鮮な証拠>

エビは頭が黒く変色して風味が落ちやすい。

解凍エビに無頭が多いのはそのためで、
頭をつけたままだと傷みやすいから頭を取って流通する。

エビの頭や殻からはよい出汁がとれるが、足が早い部位でもある。


     ◇


お店のサイトを見ると、この干しエビは伊吹島産の「アカエビ」と「トラエビ」のようだ。


「アカエビ」は以前に「アシアカエビの海老チリソース」というタイトルでBlogを書いたことがある。

大きさは違えど、形は瓜二つ。




「トラエビ」は、瀬戸内海の代表的な小エビであるらしい。
子どもの頃は「小えびは小えび」であって、品種の名前などはない(笑)

おそらくかき揚げで食べていたものが「トラエビ」かな?と思う 🦐
(「小えびのかき揚げ」 ←この小えびも瀬戸内から届いた)


殻付きのままをかき揚げにするとおいしいが、食べると口のなかで殻が歯にあたる。子ども頃、私はそれがあまり好きではなくて「シャゴシャゴエビ」と呼んで(嫌って?!)いたw


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今日は丸なすとあわせて煮物に☆彡



コトコトやさしく煮る感じ



できたての温かいものも、冷たくしたのも美味しい😋
生姜をたっぷり添えて☆彡


日本の食卓に うましかて!


大和丸なすの煮びたし


大和丸なす(やまとまるなす)

奈良県(大和郡山市、奈良市、斑鳩町など)で古くから栽培されてきた在来品種のナスで、大和の伝統野菜「大和野菜」のひとつに数えられる。


丸なすといえば、京都の「賀茂なす」が有名である。

賀茂なすの起源は定かでないとされるが、平安京遷都とともに奈良から京都に持ち込まれたのではないかしら・・・と思う。




というのも、なすの原産地は日本原産ではなくインド東部。
東ルートで東南アジア・中国~日本、西ルートで中東・地中海沿岸~ヨーロッパに伝わった。

奈良時代にすでになすが栽培されていたことが、正倉院文書や平城京から見つかった木簡に残されている。



               (今日の丸なす、軸の切り口が斜め)


<「大和丸なす」と「賀茂なす」の見分け方>

見た目だけでは見分けがつきにくい両者だが、軸の切り口を見れば識別できるように配慮されている。

軸の切り口が斜めであるのが「大和丸なす」である。


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なすは油と相性がいい。



今日はなすを素揚げにして煮びたしにする。


コトコト・・・ しっかり炊いてもまったく煮崩れない。

よく締まった肉質がとても美味😋


日本の食卓に うましかて!
          (煮汁にアントシアニンの青がでてしまった・・)



ゴーヤチャンプル


ツルレイシ(蔓茘枝) 学名:Momordica charantia var. pavel
ウリ科の植物で、つる性の一年生草本

一般的には「ニガウリ」「ゴーヤ」と呼ばれる。


原産地は熱帯アジア🌞 真夏の代表的な野菜である。




南北に長い日本では晩春から沖縄・九州産のものが出回り始め、
盛夏の頃には地元産が店頭に並ぶ。



ゴーヤを使った代表的な料理といえば「ゴーヤチャンプル」

いまや日本全国区になった沖縄郷土料理のひとつ
私も夏場には毎週のように食べる。

ゴーヤの苦みと玉子と豆腐の組合せが絶妙だ。😋




そんなゴーヤ(ニガウリ)だが、この野菜を生のまま県外に持ち出せるようになったのは意外と最近のこと。

かつては沖縄旅行でゴーヤ、マンゴー、パパイヤ、パインアップルなどを持ち帰ることができなかった。

当該規制が撤廃されたのは、1993年(平成5年)に「ミバエ」という害虫が根絶されたためである。

参考:よくあるご質問(国内旅行編):植物防疫所 - 農林水産省





「ミバエ」は世界に4,300種以上が存在し、日本だけでも200種近くいる。
東南アジアから果実を持ち帰ると没収されるが、これはミバエが入国しないための処置だ。

ニガウリの害虫となるのは「ウリミバエ」

東南アジアから入ってきたミバエを根絶するため、沖縄では大変な努力がなされた。

農薬、天敵昆虫、フェロモンといった防除策があるが、沖縄では「遺伝的防除」を実施。これがなにげにすごい・・




<ミバエの遺伝的防除>

「放射線を当てたオスやメスと交尾すると、卵は孵らない。

 昆虫は放射線に強いので、70グレイで照射し、この雄が正常な雌と交尾しても孵化する卵を産まないようにしっかり不妊化する。ハエは昆虫の中でも放射線に強い。照射しすぎると、飛べなくなったり、野生のオスとの競争に負けてしまうことがあり、これでは防除にならない。1匹の野生のオスとの競争に勝つには大体2匹の照射されたオスが必要。

 競争力、寿命を計算し、根絶に野生のハエの10倍の数の不妊ハエが必要であることがわかった。

     (略)

 不妊虫を放し続けると、不妊虫と交尾したメスは 卵を生めなくなり、1987年から島ごとに根絶され、1993年に根絶。その間に530億匹を放した。今の工場の能力は1億匹を作れる。90億円かかった。」

参考:ウリミバエの沖縄における根絶


つまり放射線をあてて「不妊虫」にしたオスを放し、交尾たメスが卵を産めなくようにした、ということらしい。


不妊にしたオスの数530億匹! ミバエはいなくなった。




害虫と益虫と、自然とのつきあいは考えさせられることが多い。

ここだけ切り取ると複雑な感じもあるが、
そのおかげで今私たちはお土産に買って帰ることができるし、スーパーで沖縄産のニガウリを購入することもできる。


(いま話題のヒアリ🐜のことも思わせられる)


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今日は定番 ゴーヤチャンプル☆彡



豆腐を炒め
(こんがり焼けて大豆の香りがするのが好き)



豚バラ肉とゴーヤを炒めて



豆腐と合わせる。



溶き玉子をまわしかけてざっくりあえて出来上がり☆彡


日本の食卓に うましかて!



スパゲティ・ボンゴレ・ロッソ


アサリ(浅利、蛤仔、鯏) 学名: Ruditapes philippinarum
異歯亜綱マルスダレガイ上科マルスダレガイ科に属する二枚貝

以前のBlogで、アサリの模様について書いたことがある。
 ・ あさりの酒蒸し(模様のでき方) 2015.7.16.
 ・ あさりの酒蒸し(模様の観察)  2015.3.26.


アサリの模様はひとつひとつ異なるが、遺伝的な影響は存在するようで、あきらかに親戚・家族だろうと思われるグループがある。


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今日のあさり(熊本産)でひときわ目を引いたのは、山々の風景のような模様をしたグループ ⛰️⛰️⛰️



カナディアンロッキー山脈をモチーフにしたデザインのようだ。🤓


アサリの模様に写し取られた山々の風景、自然がつくりだす造形というのは面白い。


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今日はトマトを入れてボンゴレロッソ(vongole rosso)を作ろう☆彡



ボンゴレ(vongole)はイタリア語でアサリやハマグリなどの二枚貝を意味する「ボンゴラ (vongola)」の複数形。

これにロッソ(rosso)は赤、🍅トマトソースを使う。



オリーブ油とニンニクでアサリを炒めてワイン蒸しにし、いったんアサリを取り出す。



フライパンに残った蒸し汁に、トマトペーストと
昨夜の剣先いかの煮込みの煮汁を加えて、サフランを少々いれてみた。



塩とスープの素などで味をととのえて、

 ※ スープの素には「PECK 野菜スープの素」を長く愛用している。
   セロリの風味が効いているのがいい😋


アサリを戻し入れて、


茹で上がったスパゲティを加えたら出来上がり☆彡

(テーブルクロスとランチョンマットも赤にしてみた🍅)


日本の食卓に うましかて!