おしながき

ランチドレッシングとバターミルク


ランチ・ドレッシング(英:Ranch dressing)
アメリカ生まれのサラダドレッシング

バターミルク、サワークリーム、ヨーグルト、マヨネーズ、刻んだエシャロット、にんにくなどで作るこってりクリーミーなドレッシング☆彡

     ◇

「ranch(発音:米語 rˈæntʃ, 英語 rάːntʃ)」は、牧場を経営する、牧場で働く、大牧場、という意味である。

直訳すると「大牧場ドレッシング」🐄




1954年にヘンソン夫妻がオープンしたカリフォルニアの観光用牧場 "Hidden Valley Ranch" (隠れた谷の大牧場)でヘンソン氏が考案したドレッシングを提供したのが始まり。

ドレッシングは評判となり、夫妻はをスーパー向けに製造販売を始める。

その後1972年にクロロックス社(Clorox)が「Hidden Valley Ranch」のブランドを800万ドルで買い取った。(現在も同社がパテントを所有)


800万ドル!アメリカンドリームであるなぁ 💰



《バターミルク:Butter milk》


高額ライセンスといえば…

去年「Oreo(オレオ)」が高額賞金で新しいフレーバーを募集していたが、どうなっただろう?

オリジナルフレーバーをInstagram/Twitterに投稿(#MyOreoCreation)し、優勝者には賞金50万ドル。

50万ドル!約5500万円!!


調べてみると先月8月に最終結果発表であったようで

この春、最終選考に残った3つのフレーバーの中から
 - チェリーコーラ(チェリーコーク)
 - ピニャコラーダ(パイナップル&ココナッツ)
 - ケトルコーン (ポップコーン)

優秀したのはチェリーコーラ味 🍒🥤


奇抜なフレーバーを期待していたから意外に普通でちょっと驚き。。


     ◇


バターミルク(buttermilk)
牛乳を分離機にかけて得たクリームからバター粒子を取り去った残りの液体。製菓材料などにする。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

     ◇

日本では見かけないバターミルク(液体)だが、粉末なら入手可能である。

赤ちゃんの粉ミルクとよく似た風味で、やや練乳にも似たミルキーな甘さが特徴だ。




バターミルク粉末、サワークリーム、ヨーグルト、マヨネーズに、パセリのみじん切り(ディルが手に入らず残念)を加えて



にんにくのスライスを3枚ほど
(好みの香りがついたところで引き上げる)



ランチドレッシングのポイントは、ミルキーな甘さと風味をうまく生かすところにあるのだろうと思う。


秋の食卓、グリーンサラダに添えて☆彡


日本の食卓に うましかて!


きびなごの素揚げ


キビナゴ 学名:Spratelloides gracilis
ニシン目ニシン科

南日本~東南アジア、インド洋、紅海、東アフリカに分布し、沿岸域で群れをなして生息

     ◇

きびなごといえば鹿児島
美しい「菊花造り」は鹿児島の代表的な郷土料理のひとつでもある。🐟

過去Blogはこちら
 → きびなごの刺身 名前の由来 帯(キビ)の小魚
 → きびなごの小さなフライ 細かなパン粉で




急な潮流の傍らにある穏やかな湾を好み、満月の時には満潮とともに湾の中に入り沿岸に寄ってくる。 🐟🐟🌝🐟🐟

戦前の長崎では漁獲したキビナゴを塩漬けにして「レンコダイ(連子鯛)」の延縄漁の餌にしていたようだ。

ちなみに連子鯛という名前は、Wikipediaによれば延縄で次々と連なって漁獲される様子からついた名前であるそうだ。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション「水産教科書. 巻1」(昭和5)




     ◇

今日はきびなごを素揚げにして塩をぱらりと☆彡


日本の食卓に うましかて!



松茸ご飯と焼き松茸


マツタケ(松茸) 学名:Tricholoma matsutake
ハラタケ目キシメジ科キシメジ属キシメジ亜属マツタケ節のキノコ

今日の松茸はすっかり傘が開いて椎茸みたいだ。

     ◇

毎日の食材はできれば国産のものを…と考えても、食材によっては国産のものが手に入らないことも少なくない。

マツタケは最たる例で国産ものは不可能に近い。

が、そんなところに朗報 (*‘ω‘ *)

去年初めて「バカマツタケ(学名:Tricholoma bakamatsutake)」の人工栽培に成功した奈良県森林技術センターが今年は13本を収穫した。

人工栽培といっても工場栽培ではなく、人工林のなかでバカマツタケ菌を増殖させ子実体を発生(栽培)させている。






バカマツタケは1953年に青森県五所川原市のミズナラ・コナラ林で発見された。

その後、京都府・富山県・宮崎県のコナラ林、新潟県のミズナラ林、和歌山県・徳島県のウバメガシ林、宮崎県のアラカシ林など、日本各地の広葉樹林に発生することが明らかになった。

バカマツカケという気の毒な名前は、マツタケよりもやや早い時期に発生するので《時期や場所を間違える「馬鹿」なマツタケ》という意味でつけられたそうで、そのまま学名にもなっている。(Tricholoma bakamatsutake)






奈良県森林技術センターのWebサイト記事
「吉野郡等では《サマツ》又は《ハマツ》と呼ばれる」とある。

サマツ?はてどこかで聞いた記憶があるなぁと思って家じゅうの本をひっくり返してみる。


辻嘉一氏の「まつたけ」のエッセイだ。
---
罐詰はあるけれど促進栽培ができないものに、春のたけのこと秋のまつたけがありあす。旬にならないと味わえないということです。 

(略)

自然の運行にはすこしの狂いもないのか、というとそうでもありません。十一月の中頃に三日も小春日和がつづくと桜が狂い咲きするように、六月のはじめごろに陽気の加減で頭をもたげるまつたけもあります。

これをさまつ(早松茸)といって、物珍しさをよろこぶ人たちはもてはやしますが、出荷量も少なくお値段もはり、しかも、香りも乏しく味わいも薄いもので、秋の旬になってとれるまつたけの足もとにも及びません。
---

出典:『辻留・料理のコツ』辻嘉一


「サマツ」が「早松茸(さまつ)」ということは、「ハマツ」というのは「春松茸(はまつ)」という意味なのかもしれない。




万葉集にも詠まれた秋の香り

 高松のこの峰も狭に笠立てて盈ち盛りたる秋の香のよさ
 たかまとのこのみねもせにかさたてて みちさかりたるあきのかのよさ

高松=奈良・春日山の南に連なる山高円山(たかまどやま)標高432m、笠立てて=きのこの笠が開いていること


🍄 🍄 🍄


バカマツタケが店頭に並ぶ日も近いかもしれない。 (*'▽')


     ◇


今日は半分を松茸ご飯に




残りの半分を焼き松茸にしよう☆彡


焙烙(ほうろく)なんて気の利いたものもないので
トースターで簡単ホイル焼きに



松茸をさく指先の熱いこと熱いこと☆彡 (*´▽`*)


日本の食卓に うましかて!


いもづる(すいおう菜)のごま和え


近所のスーパーに地元産の珍しい野菜が売っていた。ラベルには「すいおう菜(いもづる)」とある。

調べてみると、茎葉をおいしく食べられるように改良した新しいサツマイモの品種「スイオウ」であるらしい。



     ◇

サツマイモとか芋の蔓(つる)と聞くと、戦中戦後の食糧難を思い出す。

といっても私にその経験があるわけではないが、様々な本から当時の状況を知ることができる。




📚


戦後間もない頃に出版された『芽の味覚』は、野外植物(雑草)をどのようにして食べればいいか?を説明してくれる。

この本が執筆されたのは1946年(昭和21年)冬、深刻な食糧不足の真っ只中である。

まえがきに、東京・奥多摩でユキワリソウを食べた一家5人が重症となり、うち4人が死亡したという新聞記事が紹介されているのが痛ましい。


     ◇


戦後の食糧不足の要因は経済封鎖、エネルギー不足、国内輸送の機能停止など色々あるが、そもそも敗戦の年は凶作であった。


冷夏に加えて2つの台風が日本を縦断する。


枕崎台風(昭和20年台風第16号)

画像:Wikimedia commons「枕崎台風の進路図

超大型の台風で、最低気圧916.1hPa、最大風速は枕崎で40.0m/s、宮崎・細島灯台で51.3m/sを記録した。(死者2,473人、行方不明者1,283人、負傷者2,452人)

先月8月に近畿地方に大きな被害をもたらした台風21号 が最低気圧915hPa、最大風速55m/sであるからほぼ同じ強さだ。


1ヵ月もしないうちに次の台風が来る。

阿久根台風(昭和20年台風第20号)

画像:Wikimedia commons「阿久根台風の進路図

枕崎台風とほぼ同じルートを通ったため農作物への被害は深刻だった。


この影響で米の配給は「二合一勺」が継続される。

---
二十一年度 破局的な絶対量不足
二十年産米が二回にわたる風水害で従来稀な凶作数字におち込んだため食糧難はいよいよ拍車をかけられ二十年七月より十月迄暫定措置として採られた配給基準量の一割節減は十一月の新年度入るも復元されず二合一勺の飢餓的配給が踏襲された。
---
出典:国立国会図書館デジタルコレクション「朝日経済年史. 昭和20年・21年版


この量について補足すると、米の配給制度が始まる以前は一人一日三合(430グラム)の米を消費していたのが、1941年(昭和16年)の配給では二合三勺(330グラム)、敗戦直前の1945年(昭和20年)7月には1割が削減されて二合一勺(300グラム)になっていた。


     ◇




堅い話になってしまったが『芽の味覚』が出版されたのはそういう時代である。


さつまいも 🍠
---
若葉は直ちに摘んでゆで、煮物になるし、他の魚類などに付け合わせてもよく味噌汁の実などには直ぐに間に合う。

葉はまた乾燥して貯蔵することが出来るし、粉末にしたものは、小むぎ粉に混ぜ、団子にして主食の補助とすることが出来るし、蔓や葉柄もゆでて乾燥すればよく保存に堪え生のまま乾燥しても貯蔵出来て、十二月頃の野菜欠乏期を凌ぐことが出来る。

  百舌鳴くや甘藷の蔓乾す荒筵  冬朴
  もずなくや かんしょのつるほす あらむしろ

---
出典:国立国会図書館デジタルコレクション『芽の味覚


時代が時代だから本に挿し絵はない。

食用の可否と調理方法だけでは無味乾燥したものになる… ということで、雑草のひとつひとつに和歌や俳句が添えられている。

少しでも美味しく楽しく伝えたいという著者の心配りだ。




1949年(昭和24年)頃になってようやく厳しい食糧難から抜けるものの、その後も長く続く戦後復興を考えると本当に大変だことだっただろうと思う。


     ◇


あれこれ調べながら資料を読んでいるうちについ話が長くなった。。 (・_・;)


品種改良されたクセがなく食べやすいすいおう菜
いもづるをさっと茹でてごま和えに☆彡



日本の食卓に うましかて!


ピオーネ葡萄のフレッシュジュース


ニューピオーネ(New Pione)
巨峰(母)とカノンホールマスカット(父)を交配して作出された4倍体品種「ピオーネ」をジベレリン処理によって種無しにしたものが「ニューピオーネ」である。

🍇


《黒きまで 紫深き 葡萄かな 正岡子規》


食べることが大好きだった正岡子規、晩年に『くだもの』というエッセイを残している。

「葡萄」が登場するのはもちろんのこと、覆盆子(いちご)、西瓜、真桑瓜、蜜柑、ザボン、林檎、椰子、バナナ、パインアップル、榎実(えのみ)、グーズベリー、柿、柚橙(ゆずだいだい)、茱萸(ぐみ)、桑、栗、椎、胡桃、団栗

最後は「くうた事のないのは杉の実と万年青おもとの実位である」と締め括る。


牛肉を食べたあとは必ず果物を買って食べたといい、大きな梨なら6~7個、樽柿なら7~8個、蜜柑なら15~20個ほど食べるのが常だったというから大食いだ。

くだもの』正岡子規



《100%ピュア・ピオーネの果汁とジャム》


晩年といってもこのとき33才の若さである。

残念ながら翌年の1902年(明治35年)にこの世を去る。

命日の9月19日は「子規忌」「糸瓜忌(へちまき)」「獺祭忌(だっさいき)」と呼ばれ、秋の季語になっている。🍂


     ◇



もうひとり果物好きを紹介しよう。

正岡子規より一つ年下に徳富蘆花がいる。

子規の『くだもの』から17年後の1918年(大正7年)に出版された『新春』、果物の種類もいちだんと豊富になっている。

---
食道楽は不経済家の証拠だそうですが、私共の従来の生活方針は、まったく食、住、衣の順序でした。東京から三里の農村生活者として、私共は可なり美食を致します。酒と煙草を一切用いぬかわり、果物は随分思い切った贅沢を致します。生命から二番目の果物ですから。私共はそれに擲(なげう)つ金を少しも惜しく思いません。



一粒何銭の亜米利加葡萄、一顆何円のメロンも稀には食卓に上ります。こればかりは日蓮さんと同趣味で、柑橘が私は一番好きです。柑橘類では、矢張亜米利加オレンジが第一。舶来のでもネーブルは少し落ちます。それから少し甘すぎる憾(うら)みはありますが、台湾の凸柑(ぽんかん)、雪柑(せつかん)、涌柑(ようかん)の類は、好い。支那蜜柑は甘すぎて愚です。梨も大好き。

ドリアン、マンゴスチンは日本に居ては先ず駄目として、日食三百顆と東坡先生の誇ったあの茘枝(れいし)も悪くない。林檎も厭でない。第一色彩が美しい。半分は眼で食う代物です。舶来のは芳香が殊に好い。




葡萄も、甲州の最上なら、累々と半透明の珠(たま)をつらねたあの房をつまんで、大きな眼を細く悦に入ります。

水蜜桃だってちっともいやではない。桜桃(さくらんぼう)だって、無花果(いちじく)だって、柿だって、柘榴(ざくろ)、杏(あんず)、李(すもも)、琵琶(びわ)、凰梨(パイナップル)にバナナ、栗、胡桃(くるみ)、コクワに郁子(うむべ)、水瓜(すいか)、苺(いちご)、梨瓜(なしうり)、甜瓜(まくわうり)、果物なら何でも好い。但し何れも生き々した最上のものを選ぶばかりです。
---

『新春』-春信- 徳富蘆花


溢れんばかりの言葉に、本当に果物好きなんだなぁと感じさせられる。

     ◇

今日は頂きもののピオーネで贅沢に100%果汁のジュースを作る☆彡



ピオーネを鍋に入れて何も加えずに30~40分加熱して




ざるに入れてゆっくり濾す。


赤紫色の果汁が美しい


濾した残りはミキサーにかけてジャムに 🍇



何も入れていないのにとても甘い!驚く甘さ 😋
果汁を炭酸水で割って☆彡


日本の食卓に うましかて!


過去Blog
 → 巨峰ぶどう
   「巨峰」の名前の由来は富士山