おしながき

とうもろこしご飯🌽



季節の野菜や芋などを混ぜて炊いたご飯を「糧飯(かてめし)」という。

もともとは米を十分に食べられなかった時代に、雑穀や野草・芋などでカサ増しをする料理方法であった。


1983年に放送されたNHKドラマ『おしん』で有名になった「大根めし」も糧飯のひとつ。おしんが奉公する加賀屋で、わがままな孫娘の加代を祖母くにが、おしんと大根めしの話をもとに諭していくシーンがとても印象に残っている。


(畑からやって来た小さなアリ発見)


おしんの父親役を演じた伊東四朗氏の回想によると、疎開先で食べていた糧飯の米の割合は相当に少なかった。

「他にもトウモロコシだとか、いろんなものが入っているのを先に食べて、お茶わんの底に残ったスプーン1杯ぶんのごはんをパクっと食べるのが楽しみでしたね」

🍚


今では米を節約するためという当初の目的は薄れてしまったが、四季の味覚を手軽に味わえる季節料理として身近である。



わが家でも季節の糧飯(かてめし)を楽しみにしていて、

豆ご飯、筍ご飯はいうまでもなく、秋のむかごご飯、栗ご飯、冬のあいだは大根を混ぜた粥をよく食べる。

夏はとうもろこしご飯に枝豆ご飯。


シンプルだからこそ素材の持ち味がストレートにでる、ある意味とても贅沢な料理なのかもしれない。


🌾



今日はとうもろこしで糧飯 🌽🌽



炊飯器をあけると炊きたてご飯にふわっと甘いとうもろこしの香り☆彡


日本の食卓に うましかて!


巨峰ぶどう


巨峰(きょほう)
日本で作出された生食用ブドウ品種「石原センテニアル」の商品名

1942年(昭和17年)、大井上理農学研究所(静岡県田方郡下大見村、現在の中伊豆町)の農学者・大井上康氏が「石原早生※1」と「センテニアル※2」を交配し、日本の高温多雨多湿の気候に適した4倍体の新品種「石原センテニアル」を作出したことに始まる。

「巨峰」という商品名は、研究所から見える雄大な富士山にちなんで大井氏が名づけた。


※1 ♂ヨーロッパブドウ・ヴィニフェラ種(Vitis vinifera)×アメリカブドウ・ラブルスカ種(Vitis labrusca) ※2 ♀ヨーロッパブドウ・ヴィニフェラ種 Vitis vinifera)




ブドウの皮にみられる白い粉のようなものは「ブルーム(bloom)」と呼ばれる蝋物質で、果実の水分蒸発を防ぎ病気などから果実を保護している。

ブルームは新鮮かつ熟している証拠、食べてまったく問題ない。

🍇




ちなみに、この巨峰にはタネが無い。


本来はタネのある品種なのだが、ジベレリン処理によって無種子化されている。(種なしブドウは、植物ホルモンの受精なしに果実を大きくさせる「単為結実」という性質を利用している)


(小さな芯にみえるのは、本来なら種ができるはずの場所だろうか)

🍇


ブドウのなかでは巨峰がいちばん好き。


日本の食卓に うましかて!


小鯵(ぜんご)の南蛮漬け


マアジ(真鯵、真鰺) 学名:Trachurus japonicus)
スズキ目アジ科に分類される魚

※アジの名前の由来は過去Blog 「あじ煮干しの味噌汁」を見てね👀


🐟 🐟 🐟


体長10cmほどの小さなアジ
実家(香川県の東のはし)のあたりでは「ぜんご」と呼ばれている。




アジの体の側面にあるファスナーのようなとげ状の鱗を「ゼンゴ」という。(「ゼイゴ」とも呼ばれる)

学術的には「稜鱗(りょうりん)」または「楯鱗(じゅんりん)」という部分だ。




アジが成長するにつれてゼンゴも大きくなり、これを取りのぞかないと食べるとき歯にあたって美味しくない。

10cmサイズになってくると「ゼンゴ」が歯にあたるから、小アジのことを「ぜんご」と呼ぶようになったのかもしれない。


     ◇


今日は「ぜんご」の南蛮漬けを作ろう☆彡




まずは「ゼンゴ(ゼイゴ)」を取り除き、



エラブタから胸びれを指でつまみ取って(内臓もいっしょに取れる)硬い尻びれの骨を取ったら下処理完了 ϵ( 'Θ' )϶



あとは、小麦粉をはたいて



油で揚げたら



調味液に漬けて、



冷蔵庫で寝かして出来上がり☆彡


日本の食卓に うましかて!


ミニトマトのドライトマト


ミニトマト(またはプチトマト)
果実の大きさが5g~30gほどの小ぶりなトマトの総称

ミニトマトやプチトマトは和製英語である。

「mini tomato」でも通じなくはないと思うが、英語では「cherry tomato」という。

フランス語では「tomate cerise」、イタリア語では「pomodoro ciliegino」、スペイン語では「tomate cereza」、いずれもチェリートマトの意味である。




トマトは抗酸化作用のあるリコピンが多く含まれる健康野菜

「トマトが赤くなると医者が青くなる」と云われるが、「柿が赤くなると医者が青くなる」という日本の諺にひっかけたものである。


一方、欧米には“A tomato a day keeps the doctor away.”という言葉がある。直訳すると「1日1個のトマトは医者を遠ざける」

これもリンゴの諺“An apple a day keeps the doctor away.”が元になっている。(ちなみにイタリア語のトマト「pomodoro(ポモドーロ)」は、金色のリンゴ「pomo d'oro」からきている)




そうして下記の意訳が成立する🤓

“A apple a day keeps the doctor away.” 🍎
     ↓
“A tomato a day keeps the doctor away.” 🍅
    (意訳)
「トマトが赤くなると医者が青くなる」
     ↑
「柿が赤くなると医者が青くなる」



     ◇

今日はミニトマトをつかってドライトマトを作る。



160℃くらいの温度で1時間、もう少し温度を下げて小一時間
半生タイプのドライトマトの出来上がり☆彡


日本の食卓に うましかて!🍅🍅


キムチをのせて韓国風冷麺


世界的にポピュラーなアジアン食材のひとつとなった「キムチ」、英語ではKorean pickles、「kimchi」「kim chee」「kimchee」と表記される。


以下、『明治屋食品辞典』からキムチの項を引用する。
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朝鮮料理の代表的な漬物の総称で、朝鮮漬とも呼ばれる。辛いとされる朝鮮の食べものの代表で、食生活にはかかせない食品となっている。野菜を塩で下漬けし、水を切ってトウガラシ粉、ニンニク、ショウガのすりおろし、イカやアミや小エビなどの塩辛を適当に合わせて漬込んだものである。
現在キムチと呼ばれるものは多く、数十種になるが主なものは、ハクサイ漬、ダイコンの角切り、キュウリや他の野菜の丸漬などである。
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真っ赤な色が食欲をそそるキムチ🌶️ 🌶️ 🌶️
唐辛子は南米原産であるから16世紀以前のアジアには存在しない。

現在のような唐辛子を使用したキムチになるのは18~19世紀頃とされる。

ヨーロッパにもたらされた唐辛子が南蛮貿易によって日本に伝わり、朝鮮半島へと渡る。そして、韓国料理にとって欠くべからざる食材となったのである。

イタリアのトマトなんかもそうなのだが、ある食材がある地域で爆発的に受け入れられて、既存の食文化を大きく書き換えてしまうのは興味深い。


     ◇


今日はキムチをのせて韓国風の冷麺☆彡


日本の食卓に うましかて!