
季節の野菜や芋などを混ぜて炊いたご飯を「糧飯(かてめし)」という。
もともとは米を十分に食べられなかった時代に、雑穀や野草・芋などでカサ増しをする料理方法であった。
1983年に放送されたNHKドラマ『おしん』で有名になった「大根めし」も糧飯のひとつ。おしんが奉公する加賀屋で、わがままな孫娘の加代を祖母くにが、おしんと大根めしの話をもとに諭していくシーンがとても印象に残っている。

(畑からやって来た小さなアリ発見)
おしんの父親役を演じた伊東四朗氏の回想によると、疎開先で食べていた糧飯の米の割合は相当に少なかった。
「他にもトウモロコシだとか、いろんなものが入っているのを先に食べて、お茶わんの底に残ったスプーン1杯ぶんのごはんをパクっと食べるのが楽しみでしたね」
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今では米を節約するためという当初の目的は薄れてしまったが、四季の味覚を手軽に味わえる季節料理として身近である。

わが家でも季節の糧飯(かてめし)を楽しみにしていて、
豆ご飯、筍ご飯はいうまでもなく、秋のむかごご飯、栗ご飯、冬のあいだは大根を混ぜた粥をよく食べる。
夏はとうもろこしご飯に枝豆ご飯。
シンプルだからこそ素材の持ち味がストレートにでる、ある意味とても贅沢な料理なのかもしれない。
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今日はとうもろこしで糧飯 🌽🌽

炊飯器をあけると炊きたてご飯にふわっと甘いとうもろこしの香り☆彡

日本の食卓に うましかて!