キャベツたっぷりメンチカツ


メンチカツ
日本の洋食のひとつで、明治時代に東京浅草の洋食店が「ミンスミートカツレツ(minced meat cutlet)」として販売したのが起源とされる。

関西圏では「ミンチカツ」とも呼ばれる。




<メンチカツの言葉の由来>

これには諸説があって定かではない。

ひき肉のことを英語で「minced meat (ミンスト・ミート)」といい、またカツレツのことを仏語で「cotelette(コートレット)」という。

[メンチカツ]=[ミンスト]+[コートレット] 

詳細は不明だがこれが転訛したものだろうと思う。



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明治時代から大正時代にかけて洋食文化が大いに隆盛した。

第二次世界大戦前後は食糧難などから閉店を余儀なくされるが、1950年頃になるとアメリカ進駐軍に接収されていた東京會舘や帝国ホテルも返還されてあちこちで老舗の料理店が営業を再開した。

有名なところでいえば、東京會舘のプルニエ(戦後は日比谷にも店ができる)、帝国ホテルのニューグリル、数寄屋橋のニュウ・グランド(東京ニューグランド)、銀座のドイツ料理ケテル、フランス料理十八屋、などなど




戦後営業再開した「煉瓦亭」について、「下町のエノケン・丸の内のロッパ」と称され日本の喜劇人気を二分した古川ロッパ氏は次のようにを記している。


トンカツ、ホワイト・シチュウ、を食べ終えた後に…

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そこでまた次に、メニュウを見ると、あったぞ、それこそ昔なつかしい、メンチ・カツというのが!

ああメンチ・カツは健在なりき。

挽肉にパン粉を附けて、そこへ木の葉のような刃型が入れてある、全体の形も、木の葉の形をしているのだ。

木の葉の形をした、メンチ・カツ!
こんな料理は、僕の礼賛するところの、日本洋食以外にあろうとは思えない。

むかしの恋人にめぐり逢ったような心持で、僕は暫し、メンチ・カツを眺めていた。
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ロッパ食談』洋食衰えずⅤ 古川緑波


※「煉瓦亭」のメンチカツはリーフ型、木の葉の模様がつけてある。興味あれば画像検索してみて 👀




ロッパの日本洋食礼賛がストレートに伝わってくるいい文章だ。

私も大学生の頃に煉瓦亭で食事をしたことがあるのだが、なぜか味についての記憶があまりない。



今日はわが家でメンチカツ☆彡



キャベツをたっぷり入れてあっさりメンチカツに


日本の食卓に うましかて!