ルバーブのジャム


ショクヨウダイオウ(食用大黄) 英:Rhubarb
学名は統一されていない

タデ科ダイオウ属の食用栽培品種を総称して「ルバーブ」という。原産地はシベリア。



日本ではあまり馴染みのないルバーブだが、イギリスではジャムにしたものをパイやタルトに用いたりとてもポピュラーな食材である。

原産地がシベリアだからルバーブ栽培はイギリスの気候に合うのだろう。

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1861年に英国で出版された『The Book of Household Management(家政読本)』という本がある。




ヴィクトリア朝時代の家庭運営のための手引書で、150年を経た今も読み継がれている。

著者はイザベラ・ビートン夫人、この本を執筆したときはまだ20代前半という若さだ。


Wikimedia Commons:Isabella in 1860


この本を読んだ英文学者の小野二郎氏が次のようなことを書いている。

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さて、ビートン夫人が提案している一週間のディナーの献立の一部を紹介してみよう。

<日曜日>
澄んだグレイヴィ・スープ(いわゆるコンソメ)、羊の腰肉のロースト、浜菜(シー・ケイル)、じゃがいも、ルーバーブ(食用大黄)のタート、グラス入りのカスタード(タートにかけるのだろう。)

<月曜日>
スケート(鱏(えい)の一種、雁木鱏(がぎえい?))の切り身とケイパー・ソース、ボイルした子牛の膝肉(ナツクル)と米、羊肉の冷静、煮たルバーブと焼いたカスタード・プディング。



Wikimedia Commons:Roast meats, 1901

     (略)

総じて新鮮な果物とグリーン・サラドがないのが目につく。

これは実情を反映していて、当時のあらゆる階層のイギリス人が飲む緩下剤の量たるやたいへんなものだったという。

ルーバーブ(rhubarb)というのがパイにしたり、煮たりしてよく出てくるが、タデ科の大形の葉の多年生植物で、栽培物は大きく肉づきのよい、赤い茎をもち、食用とされるのだが、これはつまり漢方での大黄、緩下剤である。

下剤をパイにして食べるというと何だかわびしいが、少量で新鮮なグリーン・ヴェジタブルの役割をするというわけでだろう。大体が緑野菜は当時は贅沢品で一般化するのは第二次大戦後だという。
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紅茶を受け皿で』-ビートン夫人の料理術- 小野二郎


ルバーブが下剤代りと言われるとちょっと食欲をそがれるが、まさに医食同源だ。




ルバーブを食べすぎるとお腹が緩くなるのは「センノシド(sennoside)」という瀉下作用の活性成分を含んでいるためだ。

便秘解消に用いられる漢方薬「大黄(だいおう)」は、ルバーブと同属の根茎を乾燥したものである。

参考:武田薬報Web「ダイオウ


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今日はルバーブをジャムに☆彡


(ルバーブを刻むと少し気になる臭いがする…)


砂糖を加えて煮詰めて、


レモン汁を加えたら出来上がり☆彡
(緩和されたもののやはり気になる…)


味はイチゴのように爽やかで甘酸っぱくて美味しい (*'▽')


臭いのことは同じ感想をもったひとがブログに書いていたので、そういう特徴をもった栽培品種なのかもしれない。


日本の食卓に うましかて!



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