ひな鶏丸ごと炊き込みご飯


アメリカ産のひな鶏を買ったので、丸ごと幽庵焼きにしてから炊き込みご飯にしてみた。

🐤

アメリカ産ひな鶏「ゲームヘン(game hen)」



生後1ヶ月のひな鶏で、1羽500g前後で大きさは手のひらほど。

狩猟を意味するGame(ゲーム)と雌鶏のHen(ヘン)からとった名前で、コーニッシュ(Cornish)とホワイト・プリマスロック(White Plymouth Rock)の交雑種である。

Wikipedia「Cornish game hen




明治の『食道楽』に「鶏の雛」という項目があって、「ニ十一日前ならば玉子でいるのだ」という表現にハッとした。

そうか、ひな鶏ってわずか1か月前は卵の中にいたんだなぁ… と、当たり前といえば当たり前のようなことをあらためて再認識させられた。



《幽庵地にひと晩漬け込む》

ニワトリはどのくらいで成長するのだろう?と思ったら、あっという間なのだなぁ。

● 採卵鶏(レイヤー)のライフサイクル

 ・ふ化(孵化) 
   ↓  初生ひな    40g
 ・2日
   ↓  幼雛(幼すう) 300g
 ・30日
   ↓  中雛(中すう) 700g
 ・60日 
   ↓  大雛(大すう) 1,600g
 ・150日   *産卵開始
   ↓  成鶏      1,800g 
 ・210日   *産卵ピーク
   ↓  成鶏
 ・550日         1,900g




     ◇

このライフサイクルに当てはめると、ゲームヘンは幼雛から中雛のあいだぐらいだ。




もう一度『食道楽』の話に戻る。

「鶏の雛」の項ではフランスで食べられているという雛料理が紹介されているのだが、内容を見る限り私たちがイメージするひな鶏ではなくて、生まれて間もない「初生ひな」または日の浅い「幼雛」のようである。

そして興味深いのはなんといっても孵卵器。

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仏蘭西辺ではこの雛料理を非常に賞美するけれども我邦(わがくに)では雛を得るのが容易ではないから滅多に出来ない。しかるに近頃は米国製の新式孵卵器を用ゆると昔のように寒暖計で温度を測る世話もなし、自動調温器があって少し馴れれば素人にでも卵が孵化(かえ)せるから外国人の家では折々この料理が出来るようになった。

   (略)


《ゲームヘンを焼いている間に具材の準備》



中川
「友禅の衣服(きもの)一枚買って遣る代価で新式の孵卵器が買えるのですけれどもさて孵卵器を娘に買って遣ろうというような親は滅多にありません。玉江さん、一つ阿父様(おとうさま)におねだり遊ばして五十個入の孵卵器を買ってお戴きなさい」

玉江嬢
「ハイ私もどうか雛を孵化してみたいものですね」

父の子爵も黙っていられず
「早速買って試してみましょう。この雛料理を食べるだけでもどんなに美味しいか知れません」と家庭の仕事には追々新しき風味あり。
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食道楽(下)』村井弦斎


なんともシュールな会話であるw が、そこに好奇心旺盛な日本人らしさが垣間見える。



焼きあがったゲームヘンを米、ささがきごぼう、人参、しめじとともに土鍋で炊いて


炊き上がったら錦糸卵と刻んだ三つ葉を飾る。


といってもこのままじゃ食べれない・・苦笑
ひな鶏の肉をはずして一人用によそって出来上がり☆彡


日本の食卓に うましかて!



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